がんと言われてどう思った?

 

がんに罹患した時はもちろん、4年経った今も聞かれるのが、

「がんって言われてどう思った?」と。

 

どう思ったと言ったら納得するんでしょうかね。

 

私が乳がんの検査を聞きに行った時には

「意外なことに悪性でした。悪性なので手術しないといけないんですよ」と言われ

ふ~ん、手術かって思い、仕事はどうなるの?しか思いませんでした。

その後、看護師さんに説明を受けていた時に、

「がんだって言われてどう思った?」って聞かれて

「悪性ってがんなんだ」って思い、その時に、「これが乳がんなんだ。ふ~ん」って感じでした。

 

子宮体がんと言われたときも、「ふ~ん、やっぱり、がんだったんだ」としか思えなかったので、

何度も「がんと言われてどう思った?」って聞かれると、すごく困るしイラッときます。

 

そして、「『ふ~ん』と思った」と答えると、とても不服そうな怪訝そうな顔をされるのも

これまたイラッとします。

きっと、「ショックで目の前が真っ白になった」とか、

「怖かった」「悲しかった」って答えを想定しているんでしょう。

それが、ちょっと違う答えだから、逆に返答に困るのでしょうかね。

 

がんと言われて辛かった・悲しかった・苦しかったと話したくても話せない人には

水を向けるのにいい質問かも知れませんが、

がんと言われて悲しかったよりも、もしもに備えていなかった自分が情けなく思った私には、

いつまで経っても慣れない辛い質問です。

 

 

コメント

  1. のんチャン より:

    こんにちは、桃杏さん。

    私も「乳がんです」と言われた時には、「そうですか。で、今後の予定は?」と言ったような気がします。
    「がん」だから、告知を受けた時「思考停止」となるほどの状況になる、とは限らないんですけどね。
    ただ、そのようなことを聞くということは、「この人は、どんな気持ちだったのだろう?」という、疑問(あるいは興味)かもしれませんね。
    「他の人と、反応が違うぞ?」という・・・。

  2. 桃杏 桃杏 より:

    のんチャンさん、こんにちは。

    のんチャンさんが「今度の予定」を聞いたのは
    何となく想像がつきます。
    やはり、聞き手の興味なのでしょうね。
    「こうであって欲しい」という願望も含めて。

    もっと、がん=死ではないと認知されれば
    私たちのような反応をする人も増えてくるかも知れませんね。

  3. 桃音 より:

    桃杏さんのコメントにあるように
    がんという病気に
    自分が描くイメージによるのかもしれませんね。
    また、検査を受けた状況。
    私の場合、がんは、漠然と、
    ・命に関わる病、
    ・死
    って思ってた。
    また、検診は
    ・40代だから人間ドック的に受けて、
    ・『がんじゃないことの確認の為』に行ったから、
    以上の理由で、結構頭真っ白、
    直後は、深刻にとにかく
    死んじゃうのかー、なんて思い詰めましたね。
    いま、患者として何年も生きていて
    必ずしも、イメージ通りの病ではないと、思えたけれどf^_^;
    がんの種類によっては、様々で
    亡くなった、竹田圭吾さんの言われた『どんなに家族等が寄り添っても孤独は消せない、この病になったら
    漠然とでも、今後を頭の片隅に考えておくのが良いのでは』みたいな事に同感しました。
    なんか、脱線しちゃったけど、
    画一的に、既存のイメージに
    当てはめるのは、よろしくないですね。人とお話しする際にも
    いちばんやってはならない、と、
    戒めてます。難しいですけど…

  4. 桃杏 桃杏 より:

    桃音さん、こんにちは。

    どんな病気でも、病気ではなくても死はつきもので、
    私の場合、ずっと、死を意識して生きてきたせいなのか、
    がんと言われても特に感じなかったのかも知れません。

    竹田さんの言葉は拝見していないので分からないのですが、
    「どんなに家族等が寄り添っていても孤独は消せない」って
    病気にならないと分からない感情なのかな?って最近思いました。

    病気の痛みや苦しみは、家族や恋人がそばにいても、
    自分だけのもので、その間の心は孤独しかないですから。

    当てはめるのは良くないと思っていても、自分も無意識にしているかも?
    難しいですよね。

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