交通量の多い道路の横断歩道で信号待ちをしていた時、
道路の向かい側に、白杖を持った男性が歩いていました。
白杖で点字ブロックを確認しながら、片手は何かを探している様子。
どうやら、視覚障がい者用の押しボタンを探しているらしいのですが、
なかなか手に触れずにいました。
その周りに人がたくさんいるのに、みんな知らん顔。
そこは知らん顔していた方が良いのか?と思いながら見ていると、
ようやく探しだし押した様子にホッとしました。
でも、今度は点字ブロックが分からなかったのか、
道路に出そうな勢いで、危ない!と思った時に止まったのでホッとしました。
しばらくして、信号が変わって、横断歩道を渡れるようになったのですが、
変わったのに気が付かないらしく、ずっと立ったまま。
そばにいた男性が声をかけようかどうしようか迷っている様子でしたが、
そのまま行ってしまいました。
私は大急ぎで向かい側に近づこうとしたのですが、私の足が遅く、
しかも、長い横断歩道で、なかなか向こう側に到着せず焦っていたところ、
ようやく気が付いたらしく、男性は横断歩道を渡り始めました。
でも、もう青信号は点滅を始めたので、急いで近づいて
「良かったら、私の肩につかまりませんか?」と声をかけてみました。
しかし、返答はなし。
そこで気が付きました。
耳が良く聞こえないらしいです。
どうしよう?どうすればいい?と思っていると、
男性は足を早め、横断歩道を無事にわたりきることができました。
私が出来たことと言えば、無事に渡りきるまで、後ろを歩くだけ。
こんな状況の時って、どうすれば良かったのでしょうかね?
以前、盲ろうの方のお話を聞かせてもらった時に、
横断歩道を渡るときには、「わたります」と紙に書いたものを、
信号待ちをしている時から持って待っていて、
その紙を持ったまま渡っていると教えてもらいました。
それでも危ないし「命がけだ」と驚き、そんな場面に出合った時に
どうすれば良いのかお伺いしようと思ったけれど
時間がなくて聞くことができなかったことを
もの凄く後悔しました。
今度、障がい者福祉センターに行った時に、誰かに相談してみようかな。
みなさんなら、どうされますか?
※ 今日のアイキャッチ画像は acworksさんによるイラストACからのイラスト です。