確か、1月16日は私が乳がんの手術をした日だった気がします。
2012年だったので、8年が経ったことになります。
手術前は、点滴の針がキチンと刺さっていなくて、腕が「痛いんですけど」と言っていたし、術後は、切った部分の痛みよりも、早くお風呂に入りたいのと、退院したら仕事探しをしなければいけないってことばかり考えていた気がします。
仕事が見つからなかったらどうしよう?
乳がんだと分かって、またクビになったらどうしよう?
と考えすぎて頭が痛くて痛くて、看護師さんが点滴にロキソニンを入れてくれたけれど、ストレスだから、私が持ってきた薬を返してくださいってお願いというか、なぜ自分の薬を取り上げられて返してもらえないのかと腹立たしくて仕方なかったです。
退院してから、放射線治療に毎日、病院に通うことになるとは思いもせず、退院したら、すぐに元の生活に戻れると思っていました。
がんに罹患した人は、誰でもショックで頭が真っ白になると思っている人たちに、なぜ、乳がんが分かって、胸を切らなければいけないのにショックがなかったのか?って聞かれることがあります。
私が、乳がんと分かって、全くショックがないと言えばウソになります。
でも、がんに罹患したことや、胸を切るショックよりも、仕事や今後の生活の心配のほうが大きかったのです。
多分、すぐにどうのこうのではなく、切れば良いだけ。
それも、自分で見える部分を切るというのは、私には何だか安心がありました。
特に使っていない部分だし、私はあまり重要視していない身体の一部。
それに、パットとかで補えばいいので、どうでも良いと思っていたからだと思います。
これが、内臓だったとしたら、やはり、不安と恐怖で、どうしようどうしようと動揺していたと思います。
子宮は見えない部分だけれど、使っていないものだったので、ショックは少なく、それよりも、卵巣と卵管も取ると聞いた時のほうがショックでしたから。
それに、術前にリンパに転移はしていないと分かっていたので、余計にのんきだったんでしょうね。
それと、がんって病気が良く分かっていなかったから。
今も分かっていませんけど。
そんなこんながあっても、8年後の今、元気に暮らしています。
今月末には再検査です。きっと大丈夫でしょう。
奇跡ですね。
ありがたいです。
読んでくださって、ありがとうございました。