ピンクリボン月間はムカつく月間

この数日、会社に出勤するたびにムカつくんです。

会社に入った途端、イライラってしてきて

怒り出したい気分。

その理由が何なのか、ようやく分かりました。

 

勤めている会社が入っているビルには、10月に入った途端

「ピンクリボン運動を応援しています」

「乳がん検診を推進しています」など、大々的に書かれ

いたるところにピンクリボン広告と「乳がんの現状」のようなことを

書いたものが置かれていて、ビル内の会社全体で

ピンクリボン運動を応援しているらしいです。

 

その書かれている内容を見たところ、

「女性の20人に1人がかかる」とあり、いつの情報なんだ?って感じです。

 

早期発見すれば治る可能性の高い病気だから、

検診を受けましょうとうたっていますが、

一般の人ならそれで良いのかも知れないけれど、

企業が会社をあげて行うのであれば、それだけじゃ、

ちょっと弱いと思うんです。

 

検診に行きましょうと言ったところで、検診費用は会社が出すわけではないし

検診に行く間のお給料もでない。

そして、もし乳がんが見つかったとしても、

その後、どんな治療をするのかなんて

会社の人たちは知りもしないでしょう。

 

会社で応援しているというのであれば、せめて10月は乳がん検診の費用を

会社が負担するとか、検診に行く時間を無給にしないとか

がんの罹患が分かっても、その後、安心して治療を受けて

会社に戻って働き続けるために、これこれこういう体制づくりをしているとか、

検診だけでなく、治療などについての、理解を深めてもらうとか

そんな提示が必要なのでは?って思うのです。

 

私の乳がんが分かった時に、働いていた派遣会社が同じビルに入っています。

私には働き続けるのは無理だろうと、クライアントから一方的に辞めさせられたときに

何の対応もしてくれなかった会社が「ピンクリボン運動を応援しています」なんて

よく言えたもんだと思います。

 

私の罹患が分かった約3年前よりも、企業は知識を持っているのかも知れないけれど

あの時の悔しさと情けなさが思い出されて、毎日毎日、社内に貼ってある

ピンクリボンが目に入るたびにムカつきます。

 

乳がんなんて自分には関係ないと思っているような人にも

早期発見できるように、検診に行ってもらいたいと願っています。

そのための啓蒙活動の一環としてピンクリボン運動があるのなら

それは素晴らしいことだけれど、現在のピンクリボン運動って

なんか違う気がして仕方ないです。

 

「検診に行きましょう」だけでなく、乳がんの罹患が分かった人や

現在、治療を受けている人たちも含むピンクリボン運動はないのでしょうか。