間違えて病気ではない人の乳房の一部切除

夕方のニュースで、「誤って乳房の一部を切除した」と言っていたので、
なんだ?と調べたところ、良性腫瘍の人と乳がんの疑いのある人の検体の検査結果を取り違え、
患者の希望する病院に検査結果を送り、
手術後の検査で、がん細胞がないので、取り違えが分かったとのことでした。

間違えられて乳房の一部を切られた人のショックは計り知れないでしょうし、
乳がんではないと安心させられて、やはり、「がんでした」と言われる人も、
たまったもんじゃないですよね。

それに、比較的早い段階で取り違えが分かったようですが、
もし、このまま分からずに乳がんを放置してしまったとしたら、
治療ができる可能性を、医療者が奪うことになったんですよね。

ありえない・・・。

「がんだと決めるのは検査技師」であるように、いくら先生の所見で疑問に思っても、
検査結果で悪性と出たら切らなければいけなくなるんですよね。

 

その病院では、誠意をもって話し合い、
希望があれば医学的処置をしていきたいと病院側は言っているようですが、
どんな素晴らしい処置をされても、精神と身体の苦痛は大変なものですよ。

もっと驚いたのが、
「今後は、カルテなどのダブルチェック体制を実施していきたい」と言っているとのこと。

「今後は」ってことは今までダブルチェックしてなかったの?

こんなことがあるから、病院を信じられなくなるし、
検査なんて行きたくないって思う人が増えるんですよ。

先生たちも人だし間違うこともあるかも知れないけれど、
人の命がかかっているんですから、何人もの目を通すなど、
対策を強化してもらいたいですね。