病院も行政も必要な情報は与えてくれない

NPO法人HOPEプロジェクトの調査で、

40歳から65歳の末期のがん患者の6割が介護申請をしていないと結果がでたとのこと。

介護保険の存在は知っていても、それが何なのか?

どうすれば申請して受けられるのか?って知っている人って少ないかも知れませんね。

 

そんな私も、介護保険の適用が受けられれば、母の介護も

もっと良いものになっていただろうにって思います。

母の時には介護保険なんて制度はなかったんですけどね。

 

祖母が要介護状態になった時には、介護保険の申請をして

ずいぶん助かった記憶があります。

 

その申請は、親戚内に専門家がいたので、全て行ってくれて楽だったのですが、

そうでなければ、申請も大変だったでしょう。

 

病院ではそんな制度のことは、聞かれなければ、あえて教えることはしないだろうし、

と言うか、主治医はもちろん看護師さんも良く分かっていないでしょうから

情報提供は難しいでしょう。

病院内の相談室でも、自分から相談にいかなければ教えてはくれませんから。

 

行政も、自分から情報を取りにいかなければ、

「あなたは介護保険の申請ができるのではないですか?」なんて

言ってくれませんからね。

 

私が入院していた時や抗がん剤治療中の時には、

介護保険のことだけでなく、初期のがんで手術した人とかに

「何か困ったことや不安なことはありませんか?」って病室を訪ねる活動をしたいと

思っていたのですが、何もできないまま過ぎています。

 

病巣だけ診るのではなく、その人の生活や環境含め

いろんな相談を気軽にできて、情報提供もしてくれる病院になってくれればいいのですが。

 

知っている人だけが利用できて、必要なのに制度を知らずに利用できないなんて

残念でたまりません。

 

本当に必要な人に支援の手が行き届く世の中になりますように。

 

コメント

  1. のんチャン より:

    今年1月、父が心筋梗塞で倒れ入院した時、「介護保険」の申請手続きをしました。
    結局は対象外となりましたが、入院した病院の担当主治医の先生が、「(父が)独居老人」であるということで、病院の相談支援センターのソーシャルワーカーさんに話をしてくださいました。
    高齢者が多い地域の大学病院だったためか?父が入院していた病棟では何人ものソーシャルワーカーさんが、病室を巡回していました。
    私もたまたま「介護保険」について知っていたので、申請自体はスムーズにするコトができました。
    本当に情報を持っている・持っていないで、随分違うな~という気がしました。
    がん患者さんでも、末期の場合40代でも「介護保険」の対象者になる、という情報は、「がんと診断されたとき」に必要な情報だと思いますね。

  2. 桃杏 桃杏 より:

    のんチャンさん、こんにちは。

    「自分で相談に行ってください」ではなくて
    ソーシャルワーカーさんに話をしてくださるなんて
    お父様の主治医は気の利く人で良かったですね。

    それに、ソーシャルワーカーさんが病室を巡回しているなんてスゴイです。

    介護保険などの情報などもそうですが、
    緩和ケアが「がんと診断されたとき」から始まるってことも
    患者はもちろん、病院の先生すら知らないことがありますから。

    もっと病院側も患者のところにおりてきて欲しいと思います。

  3. 桃音 より:

    私の父が入院して、一時退院。
    と言われ(結果的に帰らぬこととなる)
    その時は、介護保険制度で
    自宅に介護ベッドを入れてもらい
    地域の病院と連携を依頼してました。
    元々脳こうそくの後遺症や
    加齢黄斑変性等での要支援だったからか?
    しかし、桃杏さんの言われるように
    緩和ケアに対して
    ドクターの考えが異なるためか、
    緩和ケアは、きちんとしてあげられなかった。
    そのことが父に不必要な苦しみを与えた様な気がして、
    また、いまも、
    私たちを苦しめるのです。
    私も常に主治医に話すのだけど、
    ドクターって『緩和ケア』と言うと、=末期とすぐ反応するみたいで、
    『何言ってんのーまだまだだよ〜』なんて、笑われて茶化されるだけ。
    いつも違和感覚えてます。
    なかなか難しいですね。

  4. 桃杏 桃杏 より:

    桃音さん、こんにちは。

    病気になると電動ベッドって必要ですよね。
    私の母が入退院を繰り返し、何度目かの自宅療養の時に
    自宅の階段や廊下に手すりを付けて、
    電動ベッドを買いました。
    凄い出費でしたよ。

    緩和ケアは患者当人だけでなく、患者の家族もひっくるめて
    受けられるんだよと広く知られるようになって欲しいと思います。

    充分にケアしたと思っても、後悔が残るのが介護だと思います。
    せめて、経済的負担が公的制度で補えれば
    その分、他の事に心を向けられるのでは?って感じます。

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