がんに罹患していない自分

がんに罹患して3年。

がん患者がすっかり板についたようで、がんと共存が当たり前になっていて

がんではない自分のことを考えたこともなかったですが、

罹患して初めて、もし、がんに罹患していなかったら、今頃、何をしていただろう?

どんなことを考えて何を優先していただろう?と、ボーっとしながら思っていました。

 

がんに罹患していなかったら、今のマンションに住んでいないだろうし、

仕事も違っていたでしょう。

特に、人間関係は全く違っていたでしょう。

でも、それで充実した日々を送っているとは限らないし、

きっと、今よりも薄らぼんやりと時間を過ごしていたことでしょう。

 

私には、がんに罹患することが必要なことだったのかも?って思うことがあります。

キャンサーギフトという言葉は好きではないけれど、

がんになったから見えて感じたことがたくさんあります。

でも、それは、がんにならなくても、違うことで与えられたかも知れません。

 

がんに罹患しようがしまいが、与えられる喜びや苦労・試練は同じなのでしょう。

 

それを、自分の中で、どんなふうに解決して消化していくか。

正解はないので、自分で満足できる最善の方向に向かうように

がんに罹患していない自分のことなんて身にならないことを考えているより

もっと、心を込めて生きていなければいけません。