先生からも情報の提供をって思うのです

緩和ケアの研修を受講する医師が、国の目標の半数以下にとどまっているというニュースがありました。

2008年から国が始めた補助事業の講習で、
当初、10年で10万人の受講者を!という目標が5年に短縮されたそうですが、
修了者数は毎年8000人前後でこのペースで行くと、10年でも10万人には到達しないとのこと。

土日を中心に最低2日間12時間の講義で、鬱状態になった時や痛みへの対応などを学ぶそうですが、
診察のないお休みの日に、出かけて行って受講するって大変ですよね。

でも、私の主治医もそうですが、「緩和ケア」チームが、どんなことをしているのか知らない人が多いので、
患者に緩和ケアのことを薦めることもできないでいるのではないかと思うのです。

先日、病院に行った時に偶然、「緩和ケア」についてのセミナーをしていたので受けてきました。

その時の内容は「緩和ケア」ではこんなことをしています。
なので、早いうちに、緩和ケアを受けたいって主治医に言ってくださいってことでした。

それって、患者から情報を取っていくってことで、
先生たちへの周知はどうなっているのか?と聞いたところ、
「緩和ケア」に興味のある先生なら、患者に伝えるけれど、あまり浸透していないので、
患者側から主治医に訴えて欲しいという狙いから、この講座を開いたんだとのことでした。

でも、心身共に疲れて辛い患者に情報を取れって、大変なことですよ。

PCが使えて、家族や親せき、友達もたくさんいて社交的なら、
いろんな情報も入ってくるでしょうが、
PCが苦手な高齢者や、家族もいないって人は難しいと思うのです。

ぜひ、先生たちも担当にならないまでも、「緩和ケア」のことを理解して、
患者へ情報の提供をしてもらいたいな~って願う私です。