2012年9月3日のこと。
抗がん剤治療の点滴ルートの確保が難しそうなので、
急遽、胸にCVポートを埋め込むことになりました。
チョチョイのチョイで終わると思っていた、ポート埋め込み手術でしたが、
意外と大変でした。
この日は乳腺外科の手術日。
乳腺の手術をおこなっている人のご家族が待機している待合室に案内されて待っていると、
誰か待っているのかと聞かれ、これから自分が手術すると言うと、ものすごくビックリされました。
「どうぞ」と言われ、手術室に入ってお着替えして準備完了。
そして、笑ったのが、手術中に抗生剤を点滴するためのルートがとれなかったこと。
2回失敗で3回目に手の甲で成功でした。
以前は、手の甲に針を刺すなんて、すごく痛かったのに、
抗がん剤の影響でしびれていたのか、痛みに鈍感になっていたのか解りませんが、
ほとんど痛みを感じなかったです。
それから、「しつこい!」と思うくらい胸を消毒をして、乾かしている間に検体の結果がでたらしく、
「これで、手術進めていいのか?」なんて声が聞こえ、
『ええええええええ(+_+)今更~』と思っていたら、OKと言われたようで、手術が始まりました。
局部麻酔は首に行いました。
何か異物が入れられ、グリグリされ、気持ち悪い感覚が続き、
この異物と約半年付き合うのか~と思ったら、複雑な気持ちで、いろんなことを考えました。
その間に、術前にいなかった先生が入ってきたらしく、みんなでポート挿入位置を確認。
看護師さんが、時々顔をのぞきながら、
「大丈夫ですか~(#^.^#) 順調にいってますからね~」と教えてくれるのですが、
『大丈夫じゃなかったら、順調じゃなかったら困るんですが!』と言いたかったです。
グリグリギュウギュウが一通り終わったら、また麻酔。
そして、「皮膚を切りますからね~」と言われて、なにかが焼ける臭いがしてきて、
『これが人間の焼ける臭いか~』って思っていたら、少し痛くなってきました。
「痛かったら言ってくださいね。麻酔追加しますから」と言われていたのですが、
それも痛そうなので、我慢しちゃいました。
それからまた、グリグリとギュウギュウ押し込み。それが意外と長い。
そして、皮膚を縫って終了。
縫われている間、少し痛みが出てきたと思ったら、麻酔が切れてきてるからとのこと。
「麻酔が切れてきてますから、少し痛いですよね。
でも、麻酔追加するつもりはありませんから」とのことでした。
レントゲン技師さんが来るからと、待っている間に、
先生と看護師さん総動員で、胸の消毒の茶色い部分をアルコールで拭いてくれました。
レントゲンの板を背中に入れるために、体を起こした時、傷が痛かった。
無事に、レントゲンもお着替えも終わり、時計を見ると11時30分。
確か、手術室に入ったのは9時45分くらいだったので、やっぱり長かったです。
最後に、乳腺の外来に戻って、手術が終わったことを伝えて帰宅。
疲れてないようで疲れたような一日でした。
。。。あれから1年。
まだ胸にあるポート。がんばってくれています。