抗がん剤治療中は仕事はどうなるの?

2012年8月21日のこと。

子宮体がん手術で入院して約1か月。

のんびり病院で過ごして退院したものの、抗がん剤の追加治療を受けるかどうか、
まだ悩んでいました。

起こるであろう副作用を考えると、仕事をするのは無理なような気がするし、
主治医も「治療中の半年間は働けないと診断書を書くことになる」と言うので、
働けなくなるのかな?としか思えず、
そしたら、治療費や生活費はどうしたら良いか分かりません。

半年間は今回の保険金などで賄ったとしても、
治療が終わる半年後には、勤務させてもらっているプロジェクトが終わるので、
解散になってしまい戻るところはない。

また、就職活動から始まるにしても、治療の副作用でどんな状態になっているか分からないので、
今以上に、活動は困難になるだろう・・・とか考えると、
働けるところがあるうちに働いておかないと、これからが大変と、
頭の中は、仕事とお金のことでイッパイでした。

ひとりで考えていても答えはでないので、こんな状態でも働かせてもらえるのか、
上司に聞いてみることにしました。

本来は6か月の休養をしなさいと先生に言われたけれど、
9月3日から勤務させていただきたいと思っている。

でも、今後は、治療のために3週か4週ごとに1日お休みをもらわないといけなくなること。

その後、どんな副作用が出るか分からないことなど話ししたところ、

『勤務していただくのは構わないし、こちらとしてもありがたいと思っているので、
チームで仕事をしているわけだから、業務内容の振り分けを考えて、
具合が悪くなったら、すぐに休める体制を整えるので、
嫌でなければ、復職をお待ちしています』

とのこと。

なんてありがたいんでしょうね。

乳がんになってからの、世間から受けた冷たい仕打ちを考えると、
嘘のように温かい対応に感謝でいっぱいでした。

とりあえず、少しは様子を見て働ける場所があると思うと安心することができました。

そして、「乳がん体験者コーディネーター」の勉強を始めたばかりで、
乳がんの時には経験しなかった「抗がん剤治療」を体験することで、
同じように悩み治療を始めた人や、治療を受けなかった人の気持ちが分かるのでは?と思い、
抗がん剤治療を受けることを決めました。

追加治療が必要だと言われてから10日足らずですが、
私には長い日々で、大きな決断だったと思います。