大好きな作家の三浦綾子さん。
既に他界されていますが、有名な「氷点」の作者さんです。
13年間という長い間、寝たきりの生活を送り、奇跡的に回復し、ご結婚後に、
1964年に朝日新聞社主催の1千万円懸賞小説に応募し、見事に入選してから
「人はいかにして生きるべきか」と考えさせられる作品を書き続けた人です。
「氷点」が入選した経緯も「奇跡だな」と感じるエピソードがあり、
神様からの使命を預かった人なんだなって感じます。
その三浦綾子さんが、生前、ご主人を残して逝くのは申し訳ないと話したところ
ご主人の三浦光世さんに「二人同時に逝くから大丈夫」と言われたといいますが、
同時ではなく、三浦綾子さんが他界された後、ご主人は全国に講演等で回ってらっしゃいました。
その三浦光世さんが他界されたのは昨年。三浦綾子さんと同じ10月。
今、三浦綾子記念文化館で追悼展が行われているそうです。
記念館には行ったことがありませんが、北海道に行ったときに、
三浦綾子さんの小説の舞台となった地を回り、ご自宅の前まで行って帰ってきたことがあります。
数年前、三浦光世さんが東京に講演に来てくださったときに、
友達と聞きに行って、実際にお会いできてサインまでいただけた幸運に感謝でした。
三浦綾子さんが、目が見えにくくなった時、目が見えなくなった場合の訓練だと
目をつぶって自宅を歩いていて、その前向きな姿に驚いたと言います。
そして、「自分にはまだ死ぬという大切な仕事がある」と話していたそうです。
そうですよね。
経験がないから分かりませんが、死ぬ前には苦しみや悲しみや絶望など、
いろんな感情と闘わなければいけないんでしょうね。
そして、ひとりで旅立っていく。
それは大切な仕事ですよね。
私も「その時」のために、まずは、「今」を大切に生きなければいけません。