がんに罹患した人の就労支援にひな型ができる?

厚生労働省はがんに罹患しても仕事を続けられるように

企業側に配慮を求められる仕組み作りをするんだそうです。

 

厚生労働省は、がん患者らが仕事と治療を両立できるような対策を始める。がんになって仕事を続けられなくなる人は3割超いて、医療の進歩で生存率が改善しても経済基盤を失う人が多い。医師と企業が病状や仕事内容を情報交換する文書の「ひな型」をつくり、短時間勤務などで配慮するよう促す。対策の指針を2月にもまとめ、企業側を指導していく考えだ。(朝日新聞デジタル)

 

今日の一面に出ていたと会社の人が教えてくれたのですが、

「何か違うと思うんだけど?こんなきれいごとで片付けられること?」と

付け加えて見せてくれました。

 

私も、何だか違和感です。

 

■指針に盛り込む主な内容

・治療と仕事の両立に向けて休暇制度や短時間勤務の活用を企業に促す

・主治医と企業が情報をやりとりしやすいように文書の様式例を示す

・企業が社員から相談された場合の対応の流れを示す

 

とのことで、ありがたいことではあるけれど、この指針にあるからと、

休暇制度や短時間勤務を言われたとしても、そうなったら収入はどうなるのでしょう?

もし私が短時間勤務を言われたとしたら、間違いなく断ると思います。

と言うか、「時短か勤務日数を減らしていいよ」と言われましたが断りました。

 

時短にされたら収入が減るのが一番の理由ですが、

他にも、治療中は毎日、一日中、具合が悪い訳ではないと思っていましたから。

実際、調子の良い時は、残業だってできましたから。

それよりも、「具合の悪いと思ったら、すぐに帰っても大丈夫ですから」と

言ってもらったのが嬉しかったし助かりました。

 

その後も、「自分の体調は自分が一番良く分かると思うし、

何も遠慮せずに、自分で管理していただければ、安心ですから」と

信頼してもらえていたので、安心して遅刻・早退・欠勤ができました。

 

もし、休んでいる間もお給料を支給しますし、

良くなったらいつでも戻ってきてくださいねって制度があったのなら

無理して働きはしませんでしたけどね。

 

それに、副作用についても、人それぞれの感じ方があると思いますし、

このような症状がでたら、こうだ!と決められても困ることもあるのではないでしょうか。

例えば、私の末梢神経障害に対して、「指先がしびれているのだから

もうキーボードは打てないだろうから、別の仕事をしなさい」などと言われても

それはそれで何か違う気がします。

 

また、医療機関からの情報が重要視されるのであれば、

私が、傷病手当金の申請のための診断書を書いて欲しいと頼んだところ、

「抗がん剤治療中は勤務できないと書くことになるよ」と言われたので、

もし、企業に医療機関からの情報提供を求められたら、

私は抗がん剤治療中は否応なく休職しなければいけなかったかも知れません。

 

がんと言っても、その部位やステージによって、ずいぶん違うし、

治療や副作用に対する感じ方・考え方など、人によって違います。

治療中は完全に休暇にするのが良い人がいれば、それが困る人もいます。

 

大事なのは、がんに罹患した従業員と企業の認識合わせと言うか、

話し合える環境・体制だと思います。

 

先日のマンモグラフィ検査の結果を見て、私が会社の人に

「遅かれ早かれ、胸を全摘しなければいけなくなるかも知れない。

そうしたら、今のように重いものを持ったり、動いたりすることが

一時的に困難になるかも知れない。

とすると、この職場で働き続けるのは無理かも知れない」と話したところ、

 

『じゃあ、座っていて指示だけすれば業務が進むように

一時的に、桃杏の手足となって動ける人を補充してもらえるようにしよう』と言ってくださいました。

なので、その時が来たら、堂々と治療できるように、今、がんばろうって思えました。

 

企業側の理解と就労支援って、こういうことかな?って。

 

と、いろいろ言っていますが、せっかく、がん患者のために考えてくださっていること。

これによって、企業のがんに対する理解が深まればいいなって期待です。

 

がんに罹患したからと言って、退職する(させられる)人が一人でもいなくなるように、

がんになっても当たり前に働ける世の中になるように願うばかりです。

 

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コメント

  1. のんチャン2016年1月27日 08:29

    こんにちは、桃杏さん。

    朝日の記事読みました。
    同様の感想です。
    ただ、このような政策を策定する人自身ががん患者ではない限り、
    このような患者側からすれば見当違いの政策が出てくるのでは?
    という気がしています。
    「がん」という病気そのものが、とても個人差がある病気なので
    ガイドラインのような政策+個々の状況に合わせるという、柔軟性
    が必要だと思いますが、「政策」となるとこのようなものになって
    しまうのかもしれませんね。
    このような政策の一番の問題は「個人差がある病気である」という、
    理解がされていない点かもしれません。

    返信
  2. 桃杏2016年1月28日 22:47

    のんチャンさん、こんにちは。

    そうなんですよね。
    がんに罹患したことのない人が決めているのでしょうから、
    見当違いになってしまうのでしょうね。

    柔軟性が大事だと思うのですが、企業側から見れば
    困ることも多いのかなって思う時もあります。
    双方が歩み寄って、
    それぞれの症状に合わせた対策がとれるようになる
    良い方法が見つかればいいのですが。

    返信

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