がんに罹患した時はもちろん、4年経った今も聞かれるのが、
「がんって言われてどう思った?」と。
どう思ったと言ったら納得するんでしょうかね。
私が乳がんの検査を聞きに行った時には
「意外なことに悪性でした。悪性なので手術しないといけないんですよ」と言われ
ふ~ん、手術かって思い、仕事はどうなるの?しか思いませんでした。
その後、看護師さんに説明を受けていた時に、
「がんだって言われてどう思った?」って聞かれて
「悪性ってがんなんだ」って思い、その時に、「これが乳がんなんだ。ふ~ん」って感じでした。
子宮体がんと言われたときも、「ふ~ん、やっぱり、がんだったんだ」としか思えなかったので、
何度も「がんと言われてどう思った?」って聞かれると、すごく困るしイラッときます。
そして、「『ふ~ん』と思った」と答えると、とても不服そうな怪訝そうな顔をされるのも
これまたイラッとします。
きっと、「ショックで目の前が真っ白になった」とか、
「怖かった」「悲しかった」って答えを想定しているんでしょう。
それが、ちょっと違う答えだから、逆に返答に困るのでしょうかね。
がんと言われて辛かった・悲しかった・苦しかったと話したくても話せない人には
水を向けるのにいい質問かも知れませんが、
がんと言われて悲しかったよりも、もしもに備えていなかった自分が情けなく思った私には、
いつまで経っても慣れない辛い質問です。