チラッとどこかで見かけたニュースで、「お薬手帳を断って20円得しよう」みたいな内容がツイッターで広まっているとのこと。
2014年4月から、お薬手帳を要らないと言えば、通常120円の指導料が100円になるので
20円安くなるのですが、本当に断っても大丈夫なのでしょうか。
湿布をもらったとか、トローチをもらったとかで、1回きりの場合は、要らないような気もしますが、
その後、何かの副作用や、他の部位を治療することになり、
トローチの種類により、飲み合わせが悪かったり、
以前もらった湿布が大量に残っているのに、はっきり覚えていないために、
また同じものが大量に出されたりすると、余計にお金がかかると思うのですよね。
それに、震災などで、急に治療が必要な場合など、
現在の薬が分かれば、副作用とか瞬時に判断できてすぐに治療ができます。
でも、そう言っている私も、お薬手帳には、ちょっと疑問なんですよね。
乳がんの手術時やホルモン治療が始まった時に、現在服用しているお薬を伝え、
なおかつ、お薬手帳を出していたのにも関わらず、
服用している薬を見ていたのか見ていないのか、
乳がんの治療で出された「ノルバデックス」と飲み合わせが悪いというか、
ノルバデックスの効果を半減させると言う薬をのんでいたのにも関わらず、
何の注意もされないまま4か月も飲んでましたからね。
それに、子宮体がんの抗がん剤治療で、
お薬手帳に処方されている薬のシールを貼っていたけれど、先生も薬剤師さんも見てませんでした。
だから、いろんな科で、同じ抗生物質をダブって出されていました。
同じ病院内でもそんなことがあるのですからねぇ。
先日も「アリミデックス」をジェネリックに変更すると、いくら安くなるのか?って聞いた時、
「アリミデックスを飲んでいるんだ?」って言われましたから。
これって、お薬手帳の内容を見ていないって事じゃないですか?
そんなこんなで、私はお薬手帳には一抹の不安があるのですが、
やはり、持っているべきだとの想いは変わりません。
今後は医療機関がしっかりと、お薬手帳の役割をもっとしっかり把握して、
手帳の中を確実に読むようにして、患者には利用していくように推奨していくことにもっと力をいれてもらいたいものです。