生きていれば良いことあるから

前に診察に行った時、ものすごく気持ちが落ちていたので、
帰り際に先生に「生きていれば良いことあるから」と言われました。

私も若いうちは深く考えずに使っていた言葉ですが、
なんて無責任な言葉なんだろうと思うようになり、
今では、そんなのんきなことを言えるのは、
住む家や仕事など生きることに心配のない人たちなんじゃないか?って
思うようになりました。

「良いこと」は自分の心次第と言われればそれまでだけれど…。

心療内科の先生は「がんの画期的な新薬ができて治るかも」とか言うけれど、
そんなことは私にとって「良いこと」には入りません。

がんになったことは、タイミングが悪かったとは思うけれど、
別に不幸だとは思ってませんから。

生きていれば何でもできる。生きているだけで素晴らしい奇跡。

屋根のある部屋に住んでいるし、身体は動く。

それらは、恵まれているとは思うけれど、良いことなのか? …なんかスッキリしない気分。

私にこの先、どんな「良いこと」が待っているんだろう。